しんみ歯科石神井台

しんみ歯科

診療案内

Medical guidance

歯周病Periodontal disease

むし歯

歯周病治療について

歯周病とは歯と歯肉の境目(歯周ポケット)に汚れ(プラーク)がたまり、炎症が起こる疾患です。
放置すると出血したり膿が出たり、歯を支える周りの組織が破壊され、病状が進むと歯が抜け落ちてしまうこともあります。
むし歯とは違い、初期症状では痛みがでにくい疾患なので、気づいたときにはもう歯を残すのが厳しいような状態になってしまうことも多いです。

歯周病と全身疾患

歯周病に罹患することで発症しやすくなると言われている疾患があります。

糖尿病
糖尿病になると細菌に対する抵抗力や歯の周りの組織(歯周組織)の修復力の低下、お口の中の乾燥が生じ、それらが糖尿病を悪化させると言われています。
血糖のコントロールが悪いと歯周病も悪化しやすいと言われていますが、歯周病の治療をすると糖尿病の数値がよくなるとも言われています。
肺炎
65歳以上の死亡原因第1位にもなったことがある肺炎。現在は1位ではないですが、常に死亡原因の上位に入っている疾患です。
その肺炎の中でも、お口の中の細菌が肺に入り込み炎症を起こす肺炎を誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)といいます。
高齢になると、飲み込むために必要な喉の筋力が低下し、本来食道に入るものが、気管に入ってしまい、それが原因で肺炎を引き起こします。
動脈疾患
歯周病原細菌を撃退する仕組みが、小さな血管の傷に過剰反応して血管を細くし、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞を起こします。
心内膜炎
歯周病原細菌が血液によって運ばれ、心内膜に付着して炎症を起こします。
早産
歯周病で炎症が起こると陣痛と似た作用が起こるので、歯周病の程度が重い人ほど出産時期が早まりやすいと言われています。

歯周病になりやすくなってしまう原因

歯周病に罹患してしまうと、お口の中だけの問題ではなく、全身への影響が出てしまうリスクが高いことがお分かりいただけたかと思います。
では、歯周病に罹患しやすくなってしまう原因はどのようなものなのでしょうか。

喫煙
喫煙習慣は歯周疾患の発症と進行に大きな影響を及ぼすと言われています。
喫煙によって血管が収縮して、血行障害を起こし、細菌の影響を受けやすくなります。さらに、歯周治療後や抜歯などの外科処置後の傷の治りも非喫煙者と比較すると劣ると言われています。
糖尿病
上記参考
歯列不正
歯並びが悪いとハブラシが当たりにくいので、汚れが溜まり、歯肉炎・歯周病になりやすくなります。
噛み合わせ
強い噛み合わせにより、歯槽骨が破壊されてしまうことがあります。
噛み合わせを調べ、強く噛み合っているところの調整を行います。
それでも変化が見られない場合は、噛み合わせの力を軽減させるためにマウスピースの使用を提案する場合があります。
マウスピースとは…

歯ぎしりやくいしばりによって歯にかかる負担を軽くするものです。
特に歯ぎしりは成人の80%の方がしていると言われていて、特に意識のなくなる睡眠中は、無意識下でしていることがほとんどです。歯ぎしりのときに歯にかかる力は普段噛んでいるときの6倍以上と言われています。
また、1日のうち、歯と歯が噛み合っていいとされている理想の時間は約17分です。
歯ぎしり・くいしばりをよくしてしまう方は、歯の許容範囲を超えて力を与えてしまっている可能性が高いです。

その力が直接、歯同士にかからないように1mmほどの厚みのあるプラスチックのカバーのようなものを患者様一人一人の歯型に合わせて作製します。

舌や頬の内側に歯の跡のような凹凸ができていたり、下の歯の内側に硬い膨らみ(骨)があったりしたら歯ぎしり・くいしばりをしている可能性が多いので、歯科医院への受診をおすすめします。

その他には、下を向いての作業が多い方、力仕事をされている方、家事をされる方は、知らず知らずの内に歯が噛み合っていて、負担がかかってしまっています。
唇は閉じた状態で、歯と歯が噛み合わないように、顎の力を抜いてみてください。
歯と歯の間に隙間ができるはずです。
その状態が一番お口周りのリラックスした状態なので、意識してこの状態を維持すると日中の歯への負担は軽減されます。

歯周病治療の流れ

1.歯周組織検査
  • プラーク付着率
    (歯ブラシの状態、お口の中のコントロール状態)
  • 歯肉からの出血
  • 歯周ポケット(歯と歯肉の間の溝)の深さ
  • 歯の動揺度
  • レントゲン写真撮影

上記の歯周組織検査を行い、歯を支えている骨の状態の確認をします。
この検査は最初だけではなく、治療によって効果が出ているかを確認するためにも治療の節目でも行います。

プラーク付着率

お口の中の細菌コントロールは歯周治療をしていく上で一番重要です。むし歯の有無もそうですが、歯ブラシ等でのお口の中のコントロール状態が歯周病の鍵を握っていると言っても過言ではありません。

歯肉からの出血

細菌が付着し続けると歯肉に炎症が起こり、歯肉が腫れ始めます。その状態が更に続くと歯肉からの出血が起こります。

歯周ポケットの深さ

歯と歯肉の間の歯周ポケットに目盛りのついた器具を入れて、どのくらいの深さがあるのかを調べます。
2~3ミリの深さが健康な状態と言われていますが、歯の生え方や歯の根の形、親しらずの有無で歯周ポケットとは3ミリ以上になることもあるので、そのときはレントゲン写真や出血の有無で判断をします。

歯の動揺度

歯を支えている周りの組織や骨が失われていくと歯が揺れ始めます。
揺れてしまっている歯がないか、器具で歯を触り調べていきます。

レントゲン写真撮影

歯を支えている周りの組織の状態は肉眼では見るとこができないので、レントゲン写真を撮影することで判断します。
一度失ってしまった骨は、元の状態には戻りません。
歯周病の状態を放置してしまうとどんどん骨がなくなってしまいます。
その結果、歯は支えを失い自然と抜けてしまうのです。

2.歯周基本治療
歯磨き指導

専門用語では、プラークコントロール(細菌管理)と言います。
これは、むし歯・歯周病予防で一番重要です。
たとえ歯科医院に頑張って通い、むし歯や歯周病の治療をしたとしても毎日の歯磨きでのコントロールができていないと何度もむし歯、歯周病に罹患してしまいます。むし歯や歯周病の原因となるプラークを歯から取り除くことは、治療を的確に進めるためや、治療後の良い状態を維持するためにとても大切なことです。
そのためには、まず、自分自身のお口の中を理解することが重要です。しかし、自分のお口の中を完璧に見てくださいと言われて、できる方は、ほとんどいないと思います。
そこで、しんみ歯科ではお口の中の状態を詳しく理解していただくために患者様一人一人のお口の中の状態を専用の資料にしてお渡ししています。
感覚だけではなく、視覚的情報的として自分のお口の中の状態を理解していただきたいからです。

歯石の除去

歯石とはプラークが固まったものです。その表面はざらついており、プラークがさらに付着しやすい状態になるので、歯石はきれいに取り除く必要があります。
歯石には歯肉の上に溜まる歯肉縁上歯石、歯肉の中(歯周ポケット)に溜まる歯肉縁下歯石があります。

<歯肉縁上歯石>

歯と歯肉の境目にプラークが付着するので歯肉が腫れる歯肉炎の原因になります。歯肉炎は歯肉が腫れるだけなので、よく磨くと元の状態に戻ることが多いです。
歯石は主に水の出る超音波スケーラーというものを使用して除去していきます。

<歯肉縁下歯石>

歯周ポケットの中にできるので、ほぼ肉眼で見ることは不可能です。
歯周ポケットに器具を入れながら手の感覚頼りになります。
この処置のときには、歯石も取り、歯の面も滑沢にもしています。
滑沢にすることで、汚れを付きにくくするためです。
歯肉の状態、歯石の状態によっては痛みがでやすい処置なので麻酔をして処置をすることもあります。

3.歯周検査(再評価)

歯周治療が終了したら一度再評価を行います。最初に行った検査の値の変化から改善の状態を調べます。この結果をもとに次に行う治療を検討します。

歯周病の進行段階

健康な状態
健康な状態

歯肉が引き締まっていて淡いピンク色で弾力がある状態です。よく見るとみかんの皮のようなポツポツが見られることがあります。歯磨きしたときに出血はありません。

軽度歯周病
軽度歯周病

歯肉が赤くなり、歯磨きしたときに出血することがあります。歯と歯の間の歯肉の先端は丸みを帯びて膨らみ始めます。

中度歯周病
中度歯周病

歯槽骨(歯の周りの組織)まで炎症が進んだ状態です。歯肉からの出血以外にも膿が出ることがあります。口臭がしてきたり、知覚過敏の症状がでたりしてきます。

重度歯周病
重度歯周病

歯肉がブヨブヨして出血や膿がでます。歯を支えている組織(歯槽骨など)がなくなるので、歯がぐらぐらして、ものが噛みにくくなります。口臭はかなりきつくなってきます。

歯周病の人は歯周病の特有のにおいがかなりきつくなります。
口臭が気になる方は歯周病の可能性もありますので、
症状はなくても早めの受診をおすすめします。

レーザー歯周治療

Er:YAG(エルビウムヤグレーザー)レーザー

当院で使用しているレーザーはエルビウムヤグレーザーというレーザーです。
歯科用のレーザーの中で唯一硬組織である歯石を削ることが認可されているレーザーです。

このレーザーは様々な歯科用レーザーの中でも水の吸収が高いので、発熱が少なく、表面で反応するので、安全性も高く、妊娠中の方や高血圧やペースメーカーを入れている方でも安心して使用することができます。また、痛みや振動が少ないのも特徴です。

歯肉縁下歯石の除去

歯周ポケットの深いところや根の形が複雑なところの歯石を除去することができます。

効果

歯周ポケット内にレーザーの光を当てることで、歯周病原菌の殺菌・消毒をするだけでなく、歯肉内側の状態の良くない部分の蒸散(水分が水蒸気として体外に排出される現象)、膿の排出を促進する効果があり、弱っている歯肉の血行を良くしてくれるため、健康で引き締まった歯肉に再生することができます。
さらに、歯の根に沈着した内毒素の無毒化も可能です。
抗菌薬を投与する方法もありますが、使用し続けることで耐性菌ができてしまうデメリットがありますが、レーザーでは、そのような心配もありません。

バイオフィルムの破壊

バイオフィルムとは細菌の集合体で、排水口のヘドロのようなものです。簡単には落とすことができず、新たな細菌が付着しやすくなる原因ですが、レーザーを使用することで、このバイオフィルムを破壊することができます。

メリット
出血を抑えることが可能

レーザー歯周病治療では歯周病原菌の殺菌と止血を同時に行えます。
そのため従来の歯周病治療(保険診療内での歯周病治療)とは違い、出血がほとんどないので、治療部位がしっかりと確認でき、正確な治療が期待できます。

歯肉に炎症が起きている場合には、炎症を引き起こす組織を高温で蒸散させて取り除いたり、緩和させたりできるため、腫れや痛みを和らげることも可能です。

安全で副作用がない

歯科用レーザーの光は、特定の物質にしか反応しない特徴があります。虫歯や歯周病を引き起こす細菌にのみ反応し、殺菌や細菌除去に効果を発揮します。また、レーザー光には組織を活性化し、細胞の再生を促す働きがあります。安全で副作用がなく、妊娠している方、ペースメーカーを使用している方でも安心して治療を受けていただけます。

生体の持っている水分に反応し、その水分にレーザーが当たると一瞬で蒸発していきます。
また、従来のレーザーはレーザーから発生する熱で痛みを感じやすかったのですが、エルビウムヤグレーザーは先端から水がスプレー状に出ていて、患部を冷却しながら処置が行えるので、痛みも少ないと言われています。

歯肉退縮が少ない

保険診療で歯石を取る器具をスケーラーといいますが、スケーラーによる歯石除去のみでは歯周組織の形態によっては、複雑でどうしても到達できない部分が存在します。
また、無理にすべての歯石をスケーラーで除去しようとすると、歯肉への物理的な接触で歯肉退縮を引き起こしてしまう可能性がありました。
その点、レーザーは複雑な形の歯周ポケットにも対応が可能です。
また、歯肉退縮のリスクや、歯肉退縮による知覚過敏のリスクも抑えることができます。

デメリット
自費診療になるので、治療にかかる金額が大きくなってしまう。

(金額は歯周病の状態によって変わります)

歯周病のセルフチェック

  • 歯磨きすると血がでる
  • 歯肉が赤く腫れている
  • 口臭が気になる
  • 歯が伸びてきたような気がする
  • 時々歯が浮いたような感じがある
  • 歯肉がむずがゆい
  • 指で触ると揺れる歯がある
  • 歯肉から膿が出る
  • 歯と歯の間に隙間ができてきた
  • 前歯がでてきた
  • 歯と歯の間に食べ物がつまる
  • かたいものがかみにくい

チェックが1つでもある場合は歯肉炎、歯周病の可能性があります。
手遅れになる前に歯科医院への受診をおすすめします。

また、歯周病治療が終わった後も、良い状態を維持するために検診・クリーニングは大変重要です。
定期的に受けるようにして、一緒にお口の中の健康を守りましょう。

歯周組織再生術についてPeriodontal tissue regeneration

歯周組織再生術とは、歯周病治療の一つで、歯周病に罹患されてしまった方に適応される治療方法です。
まずは、歯周病のご説明をします。

歯周病とは

歯周病は、歯と歯肉の境目(歯周ポケット)に、汚れが溜まることで引き起こされる疾患です。
歯を支えている周りの組織(歯周組織)が、歯周病菌により破壊され、病状が進行すると、最悪の場合、歯が抜けてしまう、お口の中の二大疾患の一つです。

※二大疾患…むし歯、歯周病

従来の歯周病治療の方法

  1. 歯肉状態の検査をします。(歯周ポケット検査)
    歯と歯肉の隙間に汚れが溜まり、歯周ポケットが作られていますので、その深さの測定、汚れや歯石の有無を探っていきます。
  2. 歯周ポケット内の汚れや歯石を除去していき、歯肉の炎症を落ち着かせていきます。
  3. 汚れや、歯石を取り、歯の面を滑らかにして、細菌や汚れを付きにくくします。
  4. 全ての歯に処置を行ったあと、歯肉を一旦落ち着かせ、再度歯肉状態の再検査をします。
    これらを、歯周病の状態が安定するまで行っていきます。

歯周病治療により、進行を止め、歯肉の状態を安定・改善させる事は可能ですが、一度失われた組織を元の状態に戻すことはできません。
通常の歯周病治療では、歯の表面に汚れを付きにくくすることが大きな目的となります。

ですので、歯を支えている組織が破壊され少なくなってしまっている場合は、歯周病治療が完了したあとも、歯の揺れが治まらない場合があります。

新しい歯周病治療の方法―歯周組織再生術

歯周組織再生術とは、歯周病によって破壊された歯の周りの組織を再生させ、病状の進行を停止・改善させる新しい歯周病治療の方法です。

歯周組織再生術の治療の流れ

1検査

レントゲン、歯周ポケット検査を行い、歯周病の診断を行います。

2治療のご案内

診断の結果により、治療の内容や、料金の説明を担当歯科衛生士より行います。

3治療
  1. 麻酔をします。
  2. 歯肉を切開し、歯周組織を肉眼で見えるようにします。
  3. 不要な歯肉、付着してしまっている汚れや歯石を除去し、歯面を滑らかにします。
  4. 洗浄をします。
  5. 歯周組織に、再生を促す薬剤を塗布します。
  6. 歯肉を縫い合わせます。
4消毒

必要に応じて後日消毒が必要な場合があります。

5抜糸

術後およそ1~2週間後に抜糸をします。

6術後

術後は、定期的に歯周病検査をしたり、レントゲンを撮影したり、歯周組織の再生状態を経過観察していきます。

治癒期間の注意点

術後は、手術部位を清潔にし、刺激を与えないようにする必要があります。術後しばらくは歯ブラシ・歯間ブラシを当てず、うがい薬での洗口を優しく行ってください。

喫煙は血行を悪くし、治癒が遅れるのみでなく、治療の効果が弱くなってしまうので、禁煙をお勧めします。

歯周組織再生術に使用する薬剤について

当院では下記の二種類の薬剤をご用意しています。

  • エムドゲイン
  • リグロス
エムドゲインについて

エムドゲインとは、簡単言うと、動物(豚)由来の歯周組織再生薬剤です。豚の歯胚という組織から抽出したタンパク質を使用します。(エナメルマトリックスと言うタンパク質です)
この薬剤を、歯周病治療に応用する事で、歯が作られる時と同じ環境を作り出し、歯周組織再生を促します。

適応

歯周病の全てのケースでエムドゲインによる再生療法が適応となるわけではありません。適応となるのは、歯周組織が部分的に失われている状態のみ有効とされています。

また、歯周組織がどのように失われているかでも、適応条件が変わってきます。
植わっている歯に対して、歯周組織が垂直的になくなっている場合は適応となり、歯の周囲全て(360度)の歯周組織がなくなっている状態では、適応困難となります。

得られる効果
  • 歯周ポケットの改善
  • 歯周組織の再生(揺れてしまっている歯の改善)
リグロスについて

リグロスは、簡単に言うと、動物(人)由来の歯周組織再生薬剤です。
主成分は、bFGFというもので、細胞を増やす成長因子になります。
この成長因子の作用を応用し、歯周病で破壊された組織の再生を促します。

また、リグロスは、歯科だけでなく医科分野において皮膚を再生させる処置にも使われており、実績・信頼度は高い薬剤と言えます。

※bFGF(basic fibroblast growth factor; 塩基性線維芽細胞成長因子)
生体内に存在し、細胞の増殖や分化の調節を行っているタンパク質の一種です。皮膚、血管、骨、軟骨といった様々な組織の形成に強く関与している細胞成長因子の1つであり、種々の細胞の増殖作用及び血管新生作用をもちます。

適応
  • 歯周ポケットの深さが4mm以上ある場合
  • 歯周組織の失われている深さが3mm以上ある場合
  • 歯周組織が垂直的になくなっている場合
リグロスで得られる効果
  • 歯周ポケットの改善
  • 歯周組織の再生(揺れてしまっている歯の改善)

小児・予防歯科Pediatric dentistry

乳歯のむし歯も治療が必要です

小児歯科

乳歯だからといってむし歯になっても問題ないと考えることは、大変危険なことです。乳歯には丈夫な永久歯が生えるための準備するための役割や、永久歯を正しい位置に導くといった役割があります。その他にも、あごの骨の成長や知能の発達、正常な咬み合わせにも影響を及ぼしています。

さらに、むし歯は感染症であるため、むし歯がある状態で抵抗力の弱い新しい永久歯が生えてくると、永久歯がむし歯になるリスクは高まります。

生えたての歯はとてもデリケートです

生えたての永久歯は、乳歯と永久歯が混在することで歯並びがでこぼこしてしまう傾向にあり、表面が粗く汚れが付きやすかったり、抵抗力が低い状態です。つまり、むし歯になりやすいデリケートな時期ということです。

また、永久歯がなかなか生えてこなかったり、乳歯が抜けないなど、この時期のトラブルはつきものです。お子様の歯に異常を感じたら、お早めにご相談ください。

むし歯になりにくい口へLess Likely to tooth decay

生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中は無菌状態で、むし歯菌はいないと言われています。では、なぜむし歯になるのでしょうか?

むし歯は感染症です。つまり、お口のスキンシップなどを通して周囲の大人の方からお子様のお口にむし歯菌がうつり、むし歯に感染してしまうのです。

むし歯菌に感染しやすい時期は、生後1歳7ヶ月~2歳7ヶ月の間です。
この生後1歳7ヶ月~2歳7ヶ月の間に、お子様と同じ箸やスプーンを共有しない、咬み与えをしない等、お口のスキンシップを控えることで、成長した時のむし歯の本数を少なくすることができます。

また、24才(またはその前後)を過ぎると、新しくできるむし歯の本数はとても少なくなります。お子様へのむし歯菌の感染に十分注意しながら、成人までむし歯のない健康な歯を維持することができた場合、一生、むし歯のない健康な歯でいられる可能性が高いということが言えます。

予防歯科Prevention

予防歯科

予防歯科とは

予防歯科とは、むし歯や歯周病になってから治すのではなく、ホームケアやプロフェッショナルケアで予防してくことです。
むし歯も歯周病も、細菌感染によって引き起こされるものです。
風邪と同じように、かからないよう予防していくことが大切です。

ホームケア

患者様ご自身で、ケアをすることです。
普通の歯ブラシだけでの清掃効果は約60%と言われています。
糸ようじ(デンタルフロス)や、歯間ブラシ等の補助清掃用具の使用がとても大切になってきます。
そこにプラスαで、むし歯や歯周病予防に効果のある歯磨き粉を使用するとさらに効果的です。

プロフェッショナルケア

歯科衛生士により、お口の中のケアをすることです。
定期検診、メインテナンス、クリーニングと様々な名称で呼ばれることが多いです。
プロフェッショナルケアについて内容を詳しくご説明します。

プロフェッショナルケアの内容

PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)

普段の歯ブラシでは落としきれない歯垢(プラーク)や、バイオフィルム(細菌の集合体)を専用の機械を用いて破壊・除去します。

口腔内検査

しんみ歯科では定期的にレントゲン撮影を行い、目視では見つけにくいような歯と歯の間のむし歯などの疾患の早期発見に努めています。

レントゲン撮影をすることにより、成人の患者様の場合は、歯周病の検査の他に、歯を支える骨の状態を確認します。
お子さんの場合は、今後生えてくる大人の歯の有無の確認をします。

その他には、カメラを用いてカラーのお写真を撮影し、記録を残しています。些細な変化にも気がつけるようにするためです。

歯磨き指導

お口の中の状態は、一人一人全く違います。
むし歯・歯周病の罹患しやすさ、歯並び、唾液の量、生活習慣等で環境は大きく変わります。
患者様一人一人のお口の中を診たうえで、適した歯磨き方法を指導していきます。
補助清掃用具の使い方、適した歯磨き粉や歯ブラシについてもご提案します。

お子さんの予防歯科について

お子さんに行っている、予防歯科についてご紹介をします。

フッ素塗布
  1. 歯から溶け出たミネラルを歯に戻す働きの向上(再石灰化促進)
  2. 歯の組織を硬くし、むし歯菌が作り出す酸で歯が溶かされにくくする。(耐酸性・結晶性の向上)
  3. むし歯菌が作る酸の生成を抑える。(抗菌・抗酵素作用)
    普段ご自宅で使用されている歯磨き粉にもフッ素は配合されていますが、歯科専用の高濃度フッ素の濃度は約10倍です。
    定期的に高濃度フッ素を塗布することによって、むし歯になりにくい歯を作ります。
    特に歯が生えたて、生え変わりの時期の歯は、成熟途中でむし歯になりやすいですがフッ素の吸収もいいのでとても効果的です。
シーラント

奥歯の深い溝をフッ素配合の樹脂で埋める処置です。

奥歯の溝を埋めることで、食べかすや、むし歯菌が入らないようにするだけでなく、シーラントそのものにフッ素が配合されているので歯質強化の働きも狙っています。

特に生えたての永久歯は背も低く磨きにくいのと、歯がまだ弱いので虫歯になりやすいです。

シーラントを行うことでむし歯になりにくい歯を作ってくれます。

歯を削って埋めるものではなく、接着材のようなもので付けるので歯への負担はほとんどありません。

当医院での推奨来院間隔

0~3歳児:3ヶ月~半年毎、もしくは1年毎

年齢的に効果的なフッ素塗布を行うのが難しいことが多いです。変なトラウマを作り、今後の歯磨きが嫌いにならないように、まずは歯ブラシ、歯科医院に慣れてもらうようにします。

4~6歳児:1ヶ月~半年毎

年齢的には、乳歯が生え揃い、そろそろ永久歯が生えてくる時期です。

だんだんと保護者の方の仕上げ磨きが少なくなり、お子さん自身で磨く時間も増えていくと思います。きちんとした歯磨きの習慣を身に付け始める大切な時期です。生えたての歯に頻繁に高濃度フッ素塗布を行い、よりむし歯になりにくい歯を作ります。

6~12歳児:1ヶ月毎

この時期には、歯の生え変わりが始まります。これから先、何十年と自分の健康な歯で過ごしてもらうためにも特に重要な時期になります。

大きくなるにつれて、学校や部活、習い事に塾とどんどん忙しくなってしまうかと思うので、この時期にどれだけむし歯にならない環境を作れるか、というのはとても大切なことです。

予防というのは治療ではないので、自費治療になりますが、
練馬区では中学校3年生まで使える医療証がありますので、
基本的には費用はかかりません。

大人の方向けの予防歯科について

お子さんのように甘いものをだらだら食べて飲んで、疲れて歯磨きせずに寝てしまう…、ということは大人になってくると少なくなるかと思います。

大人がむし歯以外で心配しなければいけないのが歯周病です。
むし歯菌と同様に歯周病菌の数も個人差があります。
お口の中には様々な細菌がいますが、歯周病原菌は、歯と歯茎の間の歯周ポケットと呼ばれる場所に生息します。なので、大人のメインテナンスの時には、歯周ポケットの中の洗浄も重要になってきます。

メインテナンス後に少なくなった歯周病菌は12~16週で元の状態に戻ると言われているので、3~4ヶ月ごとのメインテナンスを継続していくことで、よりいい環境を維持しやすいと言われています。(口腔内の状態によって間隔は前後します)

国の調査によると20歳で一度も治療をしたことがない人はたったの4%、80歳で総入れ歯の方は2人に1人と先進国の中ではワーストです。
毎日歯磨きする人がほとんどなのになぜでしょう。
それは歯科医院での予防がまだ根付いていないからだと考えます。歯医者に嫌な思い出があり、苦手だという人も多いでしょう。そんな方こそ虫歯、歯周病にならないためにもぜひ歯科医院での定期的なメインテナンスを受けましょう。

また、大人の場合は、お子さんのような生えたての歯でフッ素等の吸収がいいわけではないので、しんみ歯科では、より良い状態を維持していただくためのスペシャルケアもございます。

スペシャルケアについて

エナメルコーティング

歯の主成分となる成分が配合されているのでイメージとしては、歯の表面はカーワックスのようにプラークや着色がつきにくくなり、歯の内部には髪の毛のトリートメントをするように歯の組織を修復してくれる働きがあります。
日々使っている歯は、知らず知らずの内に傷付いてしまっているので、3~6ヶ月ごとに繰り返し行うことでより健康な歯を維持することができます。

エアフロー

飲食物やタバコによって歯についてしまった着色(ステイン)を落とすクリーニングです。
歯の表面には唾液が付着することによって作られるペリクルという薄い膜で覆われています。この膜に毎日少しずつ時間をかけて蓄積してものが着色となって目に見えるようになります。
保険診療でできる着色除去は、お水の出る超音波の機械か歯科専用のブラシを用いての方法になりますが、どちらとも着色を落とすには歯を傷付けてしまいます。
歯に傷ができるとそこが溝となり、さらに着色がつきやすくなってしまうというデメリットがあります。
エアフローはすごく粒子の細かいパウダーが歯の上を滑るように着色を落とせるので、歯への負担はとても少ないです。

エアフローで着色を落とし、先ほどのエナメルコーティングと併用することで、
さらに健康な状態が維持しやすくなります。