しんみ歯科石神井台

しんみ歯科

診療案内

Medical guidance

MTA歯髄保存療法MTA

患者様ご自身の歯を、より長くお口の中で機能させるために

私達のお口の中には、親知らずという8番目の歯も含めると、32本もの歯が生涯の内に生えます。
今、あなたのお口の中には、何本の歯が生えていまか?
治療をしていない歯はあるでしょうか?
神経が残っている歯は何本ありますか?

私達は自分の歯にどれくらい興味を持ち、守れているのでしょうか。

残念ながら日本は先進国の中でも、歯に対する意識が低いという調査結果が出ています。

では、どうしたら歯を守れるでしょうか。
歯医者さんは痛くなってから行くものではなく、何も問題がないかどうかメンテナンスをしに行く場所にしていきましょう。

そのために、今お口の中で起きている問題をより早く、より良い方法で解決してあげることが最善です。

解決したら終わりではなく、歯を守るためのスタート地点に立ったと考え一緒にお口の中の健康を守っていきませんか?

歯には寿命がある

普段何気なく使っている歯。
当たり前のように行っている「食べる、話す」という行為。
歯がなくなってしまうと、物が噛めなくなってしまい、言葉を発する際にも、うまく音が作れなくなってしまいます。

お口というのは私達の臓器の始まりなのです。

そんな大切な歯ですが、寿命があります。
歯の平均寿命は、大体70年前後。
前歯より奥歯の方が、約10年寿命が短いと言われています。
歯を健康な状態で長く機能させるには、歯髄いわゆる神経という組織を守ることがとても大切です。

歯髄(しずい)は歯1本1本に存在する

歯髄は、歯に酸素や栄養を送り届け、健康な状態を維持しています。
歯髄があるので、「噛む、食いしばる」という強い力にも耐えられるのです。
また、その歯に何かトラブルが起きた場合、「痛み」として伝えてくれます。
だから、早く問題を見つけることが出来るのです。

歯髄(神経)を取ってしまった歯は、機能が大幅に低下

寿命、耐久力、抵抗力が大きく低下します。
栄養供給の機能が失われてしまうので、健康な歯と比べて脆くなります。
脆くなってしまった歯に普段の噛む力を加え続けると割れてしまうリスクも高くなります。

また、感染に対する抵抗力が低いので、むし歯の再発も起こりやすいです。
何か問題が生じていても、痛みとして伝える機能も失われていますので、病状がかなり進んでからでないと気づかないケースが多くなってしまいます。

このように、歯髄(神経)を取った歯は、デメリットがとても多いです。

歯の寿命を伸ばし、長く機能させるためには、歯髄(神経)を取る必要がないように常日頃から守ってあげることがとても重要なのです。

従来の方法だと歯髄(神経)を抜かざるを得ない歯でも、残ることが出来る可能性を高められる治療方法が、MTA歯髄保存療法です。

MTA歯髄保存療法(MTA-DPC)

MTA歯髄保存療法は、神経を守るお薬

感染している部分を完全に取り除いたあとにMTAセメントという材料を詰めて、歯髄(神経)の保存を試みる処置方法です。

成分は強いアルカリ性

アルカリ性には、

  • 抗菌作用
  • 象牙質を作り出す作用を促進させる効果

があります。

当院で使用しているMTAセメント(商品名:Bio MTA)は、長期間アルカリ性を示すので、効果も長期間続きます。

《MTAセメント処置後のpH》

  • 充填後10分…pH12.5
  • 充填後24時間…pH12.0
  • 充填後1週間…pH11.6
  • 充填後4週間…pH7.5
  • (細菌の多くはpH9.5で死滅)
固まると少し膨張する

従来の歯科材料は時間の経過とともに収縮してしまうものがほとんどでした。
そのため、収縮して出来た隙間から、細菌感染を起こしてしまうことがありました。
MTAセメントは、充填後膨張をします。
膨らむことで緊密にセメントを詰めることができ、細菌が繁殖する隙間をなくすことができるのです。

体の中に入れても無害

人体に悪影響を与えません。
優れた適合性があり、数ヶ月で新しい歯の組織が作られると言われています。
アレルギー反応もほとんど起こりません。

周りの環境の影響を受けない

歯科材料の多くは、水分がある環境では固まらず、接着できません。
しかし、お口の中は、唾液、血液、呼気(息を吐く)なと、水分が多い環境です。
そのような環境でも、MTAセメントはその影響を受けずに固まり、効果を発揮します。
また、硬化時間も早いので、治療時間も短縮できます。

  • 初期硬化…2分30秒(その間に詰めます)
  • 完全硬化…2時間20分

当院でのMTA歯髄保存療法成功率9割以上

保険診療内では使用する薬剤は水酸化カルシウム製剤が主流です。
従来では水酸化カルシウム精製で行う処置をMTAセメントにすることにより、歯髄(神経)を保存できる可能性が高くなりました。

《歯髄保存の成功率》

  • 水酸化カルシウム製剤…5割
  • MTAセメント…9割以上
色調が変化しない

貴金属を含んでいると、時間の経過とともに材料の変色が起こることがあります。
当院で使用するMTAセメントには、材料の中に金属(Cr、Ni、Cd、As等)を一切含みません。
そのため、色が変わらず、見える部分に処置を行っても見た目が劣りません。

適応症例

実際に歯を削っていき、虫歯の進行を目で見て確認してからでないと、MTA歯髄保存療法の適応歯かどうかの確定診断ができません。
虫歯の進行具合によっては、神経(歯髄)を残すことができない場合があります。
その場合は、神経処置へ移行させていただきます。

また、何もしていなくても歯が痛い(自発痛がある)状態まで病状が進行してしまっていると、神経(歯髄)にも感染してしまっていることが考えられますので、MTAセメントによる治療が適応できない可能性が高いです。

処置後、神経処置が必要になることも

MTAセメントでの処置後、1割の歯が神経処置に移行することがあります。
処置後に経過が良好でない場合は、神経処置を行います。

当院で行うMTA歯髄保存療法は、保険適用外(自費診療)になります。

MTA歯髄保存療法/当日の治療の流れ(術式)

1
むし歯を除去します。

麻酔をした後に、細菌感染をしている部分を削っていきます。
歯髄に近くなってくるにつれ、慎重に虫歯を取っていく必要があります。

2
MTAセメントを詰めます。

むし歯を完全に取り除いたことを確認後、MTAセメントを練和して、慎重に詰めていきます。

3
上から蓋をします。

セメントを詰めた穴の部分に再び細菌が入ってこないよう、上から別の材料で蓋をして塞ぎます。

当日以降の流れ

  • 通常は1ヶ月ほど、経過観察をします。
  • 経過が良好な場合は、次の処置に移ります。

お痛みがない場合は、あまり期間を開けずに最終的な修復物の処置に移行することが可能です。
術後の経過を見るためにも1ヶ月ほど経過を見ることをおすすめします。

お痛みがある場合は、3ヶ月ほど経過観察を行い、経過良好と判断されれば最終的な修復物の処置に移行していきます。

術後の注意点(体験談も含みます)

処置当日

麻酔の注意点

麻酔が切れるまでご飲食はお控えください。
頬や舌を噛んだり、火傷をしてしまっても、麻痺していて気づかないためです。

処置後数日間

痛みが出ることがあります

治療を行った直後は、処置の刺激を歯が受けているので、一時的に歯髄(神経)が過敏な状態になります。
そのため、お痛みや、しみる症状が出現することがあります。
2~3日で歯髄は回復してくるので、症状は軽減していきます。

当院スタッフの体験談

感染がかなり深く進行してしまっていた歯に行いました。
処置を受けた当日は、麻酔が切れてから強い痛みが出ました。
しかしこの症状は3日ほどで症状は消失しました。
お痛みに弱い患者様は、麻酔が切れる前に、痛み止めを1回分服用しておくことをおすすめします。

症例のご紹介

当院で、実際にMTA歯髄保存療法を受けられた患者様の症例を一部ご紹介します。

ケース1

もともと入っているプラスチックの材料の劣化、隙間からの細菌感染が見つかりました。
(右から2番目の歯です。)

レントゲン写真で、真っ白く写っているのがプラスチックの材料、その周りを取り囲むように黒く写っているのが虫歯です。
(赤い丸印で囲った部分です。)

もともと入っているプラスチックの材料を取り除き、さらに細菌感染を起こしている歯質を削っていきます。
感染を起こしている部分だけが染まるお薬を使いながら、慎重に除去していきます。
(青く染まっている部分に、まだ感染物質が残っています。)
細菌感染している歯質を完全に取り切ったことを確認し、MTAセメントを詰めます。
(白い材料がMTAセメントです。)
経過観察を行い、最終的な詰め物を装着しました。
詰め物は、2次感染のリスクを考え、一番適しているPGA(ゴールド)を選択されました。
装着後も、当院では定期的に状態の確認をします。
しばらく経ってからレントゲン撮影をしましたが、とくに問題はなくしっかりとお口の中で機能しています。
(レントゲン画像の真っ白く見えるのが、詰め物です。詰め物の周りにほとんど隙間はなく、再感染も認められません。)
ケース2
もともと入っていた銀色の詰め物の劣化、隙間からの細菌感染が認められました。
詰め物を除去すると、歯と歯の間の感染がかなり進行していました。
(赤い丸印で囲った部分が感染している部分です。)
細菌感染している部分を取り除いていきます。
取り除くと、かなり歯質が薄く、一部穴が開いて中の歯髄が見えてしまっています。
(赤い丸印で囲った部分です。)

象牙質形成を活性化させ、抗菌作用に特化したMTAセメントで穴が開いた部分を封鎖します。
(白い材料がMTAセメントです。)

その後、経過観察を行い、歯髄の感染も見られず、予後良好と判断されましたので、西遊的な詰め物を装着しました。
患者様には定期的なメンテナンスを受けていただいておりますが、お痛み等の症状も出ておりません。

MTA歯髄保存療法の料金のご案内

処置をする歯種によって、費用が変わります。
(一番前の歯を1番として数えてください。)

前歯
(1~3番目までの歯)
19,000円(税込)
小臼歯
(4、5番目の歯)
22,000円(税込)
大臼歯
(6、7、(8)番目の歯)
25,000円(税込)

※MTA歯髄保存療法後は、詰め物での修復を行います。
詰め物の費用は別途かかります。