今回は入れ歯治療に関して多くご質問をいただいたものにお答えいたします。
何本歯が抜けたら入れ歯を入れた方がいいですか?
抜けてしまった歯の場所が、他の残っている歯に悪影響を及ぼす場合は、抜けた本数が1本だとしても治療を受けることをおすすめします。
悪影響とは具体的にどのようなことですか?
歯がない状態が続くと、歯がなくなった部分を中心に歯並びが徐々に変化してきます。
また、歯の本数が減ることで残存歯に噛む力が多くかかり、寿命を縮めてしまいます。
さらに、奥歯がなくなると、体のバランスを保つことが難しくなり、転倒するリスクが上がってしまうことが分かっています。
大臼歯と呼ばれる奥歯を1本失うと、噛む機能が40~60%程まで低下します。
これらの影響は、抜いた直後からではなく徐々に現れるため、放置をしてしまわないよう注意が必要です。
何歳から入れ歯を入れる必要がありますか?
年齢別に歯を失う平均本数を見てみると
40代で1.5本
50代で2.5本
60代で3.0本
70代で5.5本
というデータがあります。
大体40代で歯を失うリスクが上がってきますが、”何歳から”というより、歯を抜いたあとその部分を補う治療を受ける必要があります。