お子さんの歯並びが悪くなってしまう習慣や原因についてご紹介します。
お子さんの歯並びに影響するものは大きく分けて、
1、遺伝
2、習慣
3、虫歯
の3つがあります。
1、遺伝
お子さんの歯並びが気になっていると歯医者さんで相談したときに
「ご家族の中で同じような歯並びの方はいませんか?」
と聞かれたことはありませんか?
これは、歯並びは遺伝要素が大きいためです。
骨格や筋肉は遺伝の影響を受けやすいと言われています。
2、習慣
これは以前コラムでご紹介した指しゃぶりや口呼吸など、歯並びに影響する習慣化した癖のことです。
下記のコラムに分かりやすくまとめてありますので、ご覧ください。
3、虫歯
虫歯になると歯が痛くなったり、欠けてしまってうまく噛めなくなってしまうことがあります。
そうすると、反対の歯ばかりで噛むようになり、顎や筋肉の成長のバランスが崩れ、歯並びに影響してしまいます。
【お子さんの歯並びに関して普段からできること】
よく噛むことを習慣にしましょう
最近はよく噛まないお子さんが増えていると言われています。
柔らかい食べ物やあまり噛まないでも飲み込める食べ物が、現代食に多いからというのも理由の1つです。
”噛む”という行為は顎の成長にとても大切で、よく噛むことで顎のまわりの筋肉が刺激を受け、顎の骨も成長します。
あまり噛まないということは顎の成長が促せず、歯が生えるスペースを確保できません。
この習慣は、よく噛むための成長準備が整った5歳頃からスタートするのがおすすめです。
<よく噛むときのポイント>
①噛む強さより噛む回数が重要で、1口につき30回噛むのがよいとされています。
30回噛むことは大人でも大変な回数です。
お子さんが無理なく楽しくお食事ができることが大前提なので、少しづつ回数を増やしていきましょう。
たくさん噛める食品を取り入れたり、細かく切っていたものを少し大きめに切って調理してみたりするのもおすすめです。
②噛むときは、片側だけでなく両方の歯で噛むようにしましょう。
片側だけを使うと、成長バランスが崩れる恐れがあります。
ただし、これもあまり雁字搦め(がんじがらめ)にするのではなく、徐々に取り入れてみてください。
③飲み物で流し込まなようにしましょう。
あまり噛まずに飲み物で流し込んでお食事をするお子さんがいらっしゃいます。
これは消化器系にも負担が大きいので、お子さんがこのような食べ方をしていないかチェックをしてみてください。
お子さんの悪習癖を見つけたら
適齢期を過ぎた指しゃぶりや、お口を開けたままにしている、などの悪習癖を見つけたら、急にやめさせるのではなく徐々に減らしていきましょう。
すぐにやめさせたくなる保護者の方のお気持ちも分かりますが、習慣になっていることを今すぐやめるのは大人でも難しいことです。
少しずつ回数や時間を短くしていく方が、お子さんや保護者の方のストレスは少ないと思いますし、過度なストレスでお子さんに別の悪習癖が生まれる可能性もありますので、ゆっくり改善していくことをおすすめします。
定期健診でアドバイスを受けましょう
しんみ歯科では3ヶ月に1度、担当歯科衛生士がお子さんにお会いするメンテナンス体制をとっています。
定期的に検診を受けることで、お子さんのお口の中の状況について把握ができ、検診時の検査結果をもとに矯正医との連携も取れます。
そのため、お子さんに適正なタイミングで、必要な治療を提供することができるので、歯科検診を受ける習慣を取り入れましょう。
また、虫歯の発見も早期にできるので、虫歯が原因で噛めないトラブルを回避することもできます。