通常の根管治療は歯冠（歯の頭部分）からアプローチを行い、細い器具を入れたり、薬液で消毒したりします。

そのような治療方法では治癒が見込めないほど進行している歯は抜歯を選択する歯科医院が多いです。

当院では、歯根先端（根の先）の大きな病巣に対して、歯根端切除術を適応し、歯を残します。

歯根端切除術は、病巣付近の歯肉や骨を削り、感染している歯根先端と病巣を直に切除して治癒させます。

歯根端切除術の流れ

（歯根端切除術を行う前に根管治療を行う場合があります。）

１、歯肉を切開します

麻酔後、病巣付近の歯肉を切開します。

２、病巣・歯根先端を摘出します

骨を削り、付着する病巣と共に歯根先端を摘出します。

３、封鎖します

歯根側からMTAセメントを充填し封鎖します。

MTAセメントは封鎖性が非常に高く、生体親和性にも優れている安全な材料です。

４、縫合します

歯肉を縫合し、治癒まで経過観察をします。

一定期間経過毎にレントゲン撮影を行い、治癒状態を確認します。

治療回数

歯根端切除術…１回

（根管治療の回数は含まれていません）

処置時間

４０～６０分（目安）