再植術とは、歯を抜いて口腔外で膿が付着している歯根先端を切除し、抜歯窩より膿を摘出後、再び歯を埋め直す手術です。
根管治療を行っても症状が改善しない場合や、歯根先端の膿が大きい歯に対して行います。
再植術の流れ
1、歯を抜きます
麻酔後、歯を一時的に抜きます。
2、口腔外で治療を行います
口腔外で膿が付着している歯根先端を切除します。
3、MTAセメントで封鎖します
切除した歯根先端部をMTAセメントにて封鎖します。
4、抜歯窩の治療を行います
抜歯窩に残る膿を摘出します。
5、歯を戻します
再び歯を戻し、縫合・ワイヤーで固定します。
6、経過観察をします
歯根膜と骨が結合するのを待ちます。
待期期間経過後ワイヤーを外し、修復治療へ移行します。
再植術成功には
再植術成功には、歯の周りに存在する歯根膜にダメージを与えずに処置を遂行させることがとても大切です。
また、抜歯をしてから抜歯窩に戻すまでの処置の速さも重要になります。
組織にダメージを与えず、確実に膿を除去し、迅速に処置を遂行するには、歯科医師の熟練の技術が必要になります。
治療回数
抜歯~再植術…1回(同日に行います)
当院での再植術は自費診療になります。
治療期間
再植術…1日
固定期間(歯と骨を結合させる期間)…1~2ヶ月(目安)
固定期間終了後、修復治療へ移行します。
処置時間
再植術…60~90分(目安)