根管治療
根管治療は、歯の内部にある歯髄(神経)を取り、中をきれいして密封する治療です。
また、根管治療済みの歯に再感染が認められた場合も、再根管治療が必要になります。
どんな状態の歯に根管治療が必要になりますか?
・細菌感染が歯髄まで到達してしまっている場合
・細菌感染が歯髄近くまで進行し、歯がズキズキと痛み、炎症を起こしている場合
・外傷などで歯髄が死んでしまった場合
・根管治療後、再感染が認められた場合
に必要となります。
”痛み”とはどのような痛みですか?
細菌感染が歯髄に到達した場合で言いますと、3~4日間ほど痛みが続く方が多いです。
特に夜間の痛みが強くなります。
痛み止めが効かない程の強い痛みや、ズキズキ痛いという症状が続きます。
その後は、痛みが和らいできます。
これは、治ってきたのではなく、抵抗をしていた歯髄が死んでしまい、異常を発信する機能が失われたためです。
痛くなくなったので治療をしなくてもいいのでは?
先ほどのお話と重複しますが、痛くなくなるのは、歯髄が死んでしまったためです。
根管治療を行わず放置をしてしまうと、自然に治ることはなく感染が進んでいきます。
感染が進むと、歯根先端に膿みの袋(根尖病巣)ができ始めます。
さらに進行すると、根尖病巣が大きくなり、歯の崩壊も進むため、適応できる治療がなくなってきます。
最終的に抜歯せざるを得なくなってしまうので、早めに歯科医院を受診し、しっかりとご相談をして、治療を受けることをおすすめします。
根管治療後痛くなった。なぜですか?
根管治療では、神経や血管が通っている歯髄(しずい)と呼ばれる管を根の先端で分断するため、周辺神経が刺激を受け過敏になり、痛みが出ることがあります。
痛みは根管治療の際の麻酔の効果が切れた後に出ることが多く、大体1~3日で落ち着いてきます。