歯冠部分の一番外側を構成しているエナメル質は、体の中で最も硬い組織です。
硬い組織なので、虫歯の進行もゆっくりです。
ですが、エナメル質の厚みは一律ではなく、1本の歯の中でも場所によって異なります。
噛む面が最も厚く2~3ミリで、根元になるほど薄くなります。
そのため、側面・隣接面から虫歯になるとエナメル質が薄く、象牙質や神経に早く到達してしまう危険があります。
症例写真
歯の側面にコンポジットレジン修復がされています。(プラスチック修復)
その周りが変色してきていることが分かります。
1度虫歯になっているということは、この場所のケアが苦手であることが考えられます。
二次虫歯になってしまう前にコンポジットレジンを詰め替えていきます。
古くなったコンポジットレジンを削っていきます。
古いコンポジットレジンが残ってしまっていると接着不良を起こしてしまうため、取り残しがないようにしっかりと除去していきます。
新しくコンポジットレジンを詰めるために歯の新鮮面を露出させます。
新鮮面に接着させる処理を行い、コンポジットレジンを詰めていきます。
コンポジットレジン修復が完了しました。
治療回数:1回
治療時間:20分
歯科材料は人工物なので、経年使用で劣化し、二次虫歯になってしまうこともあります。
再治療の際には歯を削ります。
それを繰り返すことで歯質量が減っていき、治療内容も大きく複雑に変わっていきます。
再治療を行うための残量歯質が足りなくなってしまうと、抜歯が必要になることもあります。
1番は虫歯にならないように予防をしていくことです。
虫歯治療を受けたことがある場合は、再感染の有無や、やり変えるタイミングを見逃さないようにしましょう。
そのためには、今何も症状がなくても一度歯科医院を受診して、歯科検診を受けることが大切です。