約40年前からレーザー治療というものが導入され、現在では様々な歯科用レーザー製品があります。
レーザー治療を受けるとき、その安全性や有効性が気になる方や、痛くないのか不安に思う方もいらっしゃると思います。
今回はレーザーについてのコラムになります。
レーザーとは?
レーザーとは、簡単に言うと”人工的に作られた光”です。
波長などを人工的にコントロールすることで、弱い出力でも高いエネルギーを生み出すことができます。
レーザーの種類によってその波長が異なります。
波長の違いで組織に対しての作用が変わるため、その違いを利用して様々な治療を行います。
歯科用レーザーの種類
歯科用レーザーは、波長の長いものから
・炭酸ガスレーザー
・Er:YAGレーザー(エルビウムヤグレーザー)
・Nd:YAGレーザー(ネオジウムヤグレーザー)
・半導体レーザー
の4種類があります。
レーザーの使用用途
レーザーから出る光線・熱影響により作用させます。
レーザー治療は基本的に軟組織が対象になり、歯肉切開・止血・治癒促進の効果が期待できます。
また、歯肉切開だけでなく口腔外科治療においては腫瘍除去にも使われています。
4種類のレーザーのうち、Er:YAGレーザーのみ硬組織にも併用することができます。
しんみ歯科で採用しているレーザー
当院で採用しているレーザーはEr:YAGレーザーになります。
Er:YAGレーザーでは、虫歯除去、根管治療、歯石除去、知覚過敏、口内炎、歯肉切除、小帯切除など様々な治療に使用することができます。
他の組織を傷付けることなく副作用もないため、妊娠中の方や、ペースメーカーを使用している方でも使用が可能です。
また、Er:YAGレーザーは痛みもほとんどありません。
実際にレーザー治療を受けた患者様からは
”少しチクチクした”
”音はするが痛みはなかった”
”処置中も処置後も痛みはない”
という感想をいただいています。
レーザーの安全性
”レーザーと聞くと危険なイメージがある”
という方もいらっしゃると思います。
確かに、レーザーは兵器にも使用されているため、危険ではないのかと感じてしまうと思います。
兵器などに使用されるのは高出力のレーザーですが、歯科治療で使用するレーザーは低出力のため人体に悪影響を与える心配はなく、安全なものになります。
低出力のレーザーエネルギーを1点に集中させることで、組織に作用させています。