虫歯治療では、感染部分を取り除き、削り取った部分に代わりとなる人工物を詰めます。
感染範囲によって治療内容が変わり、進行が深い場合、神経を残せるかの判断も必要になります。
神経が残っている歯とそうでない歯とでは、その後の寿命に大きく差が出ます。
従来の方法では神経を取らなければならないような深い虫歯でも、MTA歯髄保存療法で神経を守れる可能性が高くなりました。
MTA歯髄保存療法の成功率は90%以上と高く、治療後も他の歯と同じように機能し続けています。
症例写真
2021.6
以前治療を受けた部分から二次感染をしています。
また、歯と歯の間にも虫歯が見られます。
感染範囲が神経に近いことが考えられ、早めに治療を行うことになりました。
治療が必要となった3歯です。
一番手前の歯は、明らかに黒い部分があります。
後ろの2歯の隣接面も黒く見えます。
2021.8
古くなった修復物や虫歯を取り除き、MTAセメントを充填した後、仮の蓋をして経過観察を行いました。
2ヶ月間の経過観察を行い、最終修復物を装着しました。
治療を行ってからおよそ2年が経過しましたが、問題なく機能しています。
(現在は定期検診に通院中)