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子どもの矯正「マイオブレイス」「プレオルソ」?どんな矯正装置の種類があるの?


前回のトピックスでは、大人の矯正で使用する矯正装置について紹介しました。

一方で子どもの矯正治療は、大人の矯正治療とは目的や使用する装置に大きな違いが見られます。特に装置は、子どもの矯正でしか使用しないものもあるため、不安に感じている親御さんも多いことでしょう。


「マイオブレイス」や「プレオルソ」、「クワドヘリックス」と言われても装置の形すらイメージしにくいことかと思います。そこで今回は、子どもの歯並びの治療で使用する矯正装置の種類とそれぞれの特徴について、練馬区のしんみ歯科石神井台がわかりやすく解説をします。


▼小児矯正で使用する装置の種類と特徴


子どもの矯正治療では、主に以下の種類の装置を使用します。


◎子どもの矯正装置 ①マイオブレイス

マイオブレイスとは、オーストラリアで開発されたマウスピース型の小児矯正の装置です。医療用シリコンで作られた「トレーナー」と呼ばれるマウスピースを装着して、歯並びを悪くする、お口まわりの筋肉のアンバランスさを改善します。


マイオブレイスによる小児矯正では、トレーナーの装着に加えて、アクティビティというお口の機能の訓練も併せて行う必要があります。アクティビティは、とても簡便な訓練を1日数分程度行えばいいので、小さなお子様でも無理なく続けられるでしょう。


その結果、呼吸や飲み込み、発音なども正常化され、顎や歯並びの健やかな発育を促していきます。


◎子どもの矯正装置 ②プレオルソ

プレオルソもマイオブレイスと同様、お口の機能に働きかけて、歯並びが悪くなるのを防ぐ、あるいはもうすでに悪くなっている歯並びを改善する小児矯正の装置です。


プレオルソでは、ポリウレタン製のマウスピース型矯正装置を、日中の1時間と就寝中に装着し、アクティビティも1日数分程度行います。プレオルソのマウスピースには、タイプⅠ~Ⅲまで用意されており、ほとんどの不正咬合に対応できるようになっています。


プレオルソによる小児矯正を実施することで、お口周りの筋肉や顎が正常に発育し、歯もきれいに並びやすくなります。


◎子どもの矯正装置 ③ムーシールド

ムーシールドもマウスピース型の小児矯正の装置ですが、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)という少し硬い素材で作られている点がマイオブレイスやプレオルソと異なります。


また、ムーシールドの適応症は、反対咬合(受け口)であるため、上述した装置よりも使える範囲が狭いといえるでしょう。さらにムーシールドは3歳くらいから使い始めることもあり、適応年齢がやや低いともいえます。これは幼児期における反対咬合は、早期に対処しなければならないケースが多いからです。


就寝中にムーシールドを装着することで、舌が正常な位置へと誘導され、口唇圧と舌圧のバランスも良くなります。その結果、反対咬合の症状も改善されていきます。


◎子どもの矯正装置 ④拡大床(かくだいしょう)

拡大床とは、文字通り顎を側方へと拡大するための小児矯正の装置です。金属製のワイヤーとネジ、樹脂製のプレート(床)からなり、お子様自身で簡単に着脱できます。


子どもの矯正治療で用いられる装置として、古くから普及しています。顎の発育が悪く、歯がきれいに並ぶためのスペースが不足している場合に拡大症を用いることで、将来的な歯列不正を予防できます。拡大床は、1日12時間程度、装着するのが一般的です。


◎子どもの矯正装置 ⑤リンガルアーチ

リンガルアーチは、固定式の小児矯正装置です。奥歯にバンドを装着して、金属製のワイヤーを歯列の裏側に配置します。「リンガル」というのは、歯列の裏側である「舌側(ぜっそく)」を意味する言葉です。リンガルアーチでは、顎の拡大だけでなく、歯並びも大まかに整えることもできます。


◎子どもの矯正装置 ⑥クワドヘリックス

クワドヘリックスもリンガルアーチと同じく、固定式の小児矯正装置です。構造に関してもかなり似ているのですが、クワドヘリックスにはその名の通り4つ(クワド)のらせん(ヘリックス)が付与されています。


顎を横方向に拡大して、歯をきれいに並べるためのスペースを作ります。ちなみに、クワドヘリックスは上顎の矯正治療に用いられ、下顎にはらせんが2つのバイヘリックスが適応されます。両者に本質的な違いはありません。


▼まとめ


今回は、子どもの矯正治療で使用する装置の種類とそれぞれの特徴について解説をしました。子どもの矯正治療では、主にマイオブレイス、プレオルソ、ムーシールド、拡大床、リンガルアーチ、クワドヘリックスなどを使用します。


小児矯正ではどれか好きなものを選べるというわけではなく、お子様の歯並びや噛み合わせ、顎の成長の状況に応じて、適切な装置を判断します。もちろん、それぞれのケースではいくつかの選択肢をご提案できますので、お子様の歯並びの治療を検討中の方は、いつでもお気軽に練馬区のしんみ歯科石神井台までご相談ください。



しんみ歯科 石神井台
歯科医師
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