今回は患者様から頂いた質問にお答えするコラムになります。
インプラントと入れ歯のコンビネーションであるインプラントオーバーデンチャーについてです。
インプラントオーバーデンチャーは、インプラントを埋入しその上に入れ歯を装着します。
装着する入れ歯をインプラントが内側から支え、しっかり固定させる治療方法です。
埋入したインプラントの上部には、入れ歯と接続させる突起が付きます。（写真右上の模型）
ロケーターと呼ばれるもので、ボタンのように入れ歯とパチッと嵌め合わせることができる構造になっています。
入れ歯の内側にはロケーターを嵌め込むための樹脂製のキャップが付いています。
写真右側に写っている丸いものがキャップです。
キャップは数種類あり、入れ歯の維持力がそれぞれ異なります。
入れ歯の着脱時に以前のような抵抗が弱くなったように感じます。どうしたらいいですか？
インプラントオーバーデンチャーが緩んでくる理由として一番多いのが、入れ歯の内側に付けているキャップの劣化によるものです。
樹脂でできているため、経年使用で劣化し緩んできてしまうため、キャップ部分は定期的に交換が必要になります。
キャップの交換はすぐにできますので、緩んできたら交換するようにしましょう。
また、埋入したインプラントの状態も定期的に確認する必要があります。
治療完了後も定期検診に通院をしましょう。
